オーガニックヘナショップ&サロン mendika(メンディカ)
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アルガンオイルについて
アルガンオイルについて

【流行りで終わらせるにはもったいないアルガンオイル】

仕事柄様々なオイルに触れてきましたが、アルガンオイルには特別、惚れ込んでいます。
低アレルゲン、幅広い用途に使える、美肌成分が豊富、使い心地がサラッとしていて子供から大人まで使えます。希少性が高すぎたり、良いものでも酸化が早すぎると値段も吊り上がってしまいます。アルガンオイルは適度に生産力があるところも魅力の一つです。流行りで終わらせず、永遠のベーシックとして生き残る資質のあるオイルです。

【アルガンオイルとは】

原産地はモロッコ南西部エッサウィラ~アガディール近郊(アフリカ大陸北西端部にのみ)に自生する、アカテツ科アルガンノキ属、学名をアルガニア・スピノサ(Argania spinose)という被子植物です。実質、モロッコのみに自生しているモロッコの特産品です。8000万年前から自生していたとも言われていて、つまり氷河期をも乗り越え、また乾燥にも強い生命力があります。オイルは、アルガンの実の中にある種の、さらに中にある仁を絞って作られます。実の質量からすると、約2%しかオイルは取れません。とても貴重なものです。

アルガンオイルにはオレイン酸(オメガ9)が50%近く含まれています。オレイン酸は不飽和脂肪酸で、皮脂に近い成分なので核心つ幹細胞に浸透するため皮膚しっとり柔らかくさせる保湿の働きがあると言われています。35%近く含有されるリノール酸(オメガ6)も保湿や美白効果を知られる成分です。抗酸化成分ビタミンEも豊富です。ドライスキン、ニキビなどの肌トラブル、脱毛の改善に役立つと言われています。その他、」赤血球の老化を防ぐと言われる抗酸化成分ルテイン、髪・爪・皮膚の増殖促進をすると言われるルぺオール、傷の治癒促進にチルカロール、日焼け予防効果のブチロスペルモールも含まれます。

モロッコにはベルベル族の民が人口の3割ほど居り、彼らが古くからアルガンオイルを使ってきました。日差しの強いアフリカの大地で、アルガンオイルは皮膚病をなおしたり美容や食用として愛されてきました。アルガンツリーには余すところがなく、収穫した実はヤギの餌となり、種は燃料に、仁はオイルに、仁の搾りかすもまた燃料となります。木材は炭として重宝するそうです(しかしこれは現在木を減らしてしまうので喜ばしい習慣ではありません)。アルガンの木にはするどい棘があり、実の収穫は一苦労です。昔はヤギが実を食べ、排せつした糞の中から種を取り出してオイル作りに使っていたそうですが、今は衛生上の理由でなされていません。むしろ、実が熟し始めるとヤギが食べないようにアルガンの林には立ち入り禁止になるそうです。

【アルガンオイルの品質】

世界中で流行っているせいで、生産量を上回る使用量になっているというデータもあるとかないとか。他の油で水増ししてしまうことや、食用を化粧用としてしまったりという詐欺まがいな行為が目先の利益の為に横行しています。また、実際現地に行って生産工場を回ったものの、オイルの酸化に対して神経を払っているところを見つけるのは本当に大変でした。仁を取り出す際に傷つかないようにすることがまず大事で、これは機械より手作業のほうがむしろ効率が良いようです。それをコールドプレスすることがアルガンオイルにとって理想的と言えます。
食用はローストし、化粧用はノンローストです。食用はブラウンゴールド色で香ばしい香りで食欲をそそり栄養価も高いのですが酸化が早い(開栓後2~3か月)のが特徴です。化粧用は保存可能期間(開栓後12~18か月)が食用より長く、ゴールド色、香りはほとんどしないのが特徴です。
現在は、国を挙げてアルガンオイルの生産を上げようとしている、いわば国家事業ともいえるものになっています。ただ、粗悪品が増えてもモロッコにとっても良いことはないでしょう。品質の良いものを消費者が選ぶ力をもつことが結果、生産性やオイルの質を上げるアプローチとなると信じています。

【よいアルガンオイルか簡易的に確かめるためには】

きれいなゴールド色をしているか、香りはどうかを試してみましょう。

  • 黄金色のアルガンオイル
  • 熟す前の青い実、乾燥した実、種(手前)
  • 種と仁
  • 手作業で仁を取り出す
  • アルガンの葉を食べるヤギの群れ
  • 見渡す限りのアルガンの木